くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

今考えるとドラマ「ガラスの仮面」は秀逸だった

1997年に「ガラスの仮面」ドラマ化すると知った時、どんな感じになるのか興味をもち楽しみにしていました。でも速水真澄を演じる事ができる俳優っているのかなと思った誰かいるかなと思ってもいまいちイメージが沸かない。
それで田辺誠一さんが真澄役と知って最初はイメージと違うんじゃないの?と思いました💧

でも不思議
回を繰り返すうちに田辺誠一が速水真澄に見えてきた💜
速水真澄が実際存在したらこういう感じの人なんじゃないか
と思うくらい、全然期待していなかったせいという事もあって、良い意味で裏切られた感じがしました。

だからこのドラマは毎週見るのが楽しみだった、ただ第2シリーズは原作にはない兄が登場していたけど、それでも楽しく見る事ができましたね。

姫川亜弓役の松本恵(莉緒)さんはピッタリでしたね、美人で気高い感じが良く表れていました。
北島マヤ役の安達祐実さんは小柄な感じは良かったけど原作のマヤは美人じゃなく地味な感じなので、安達祐実さんでは目鼻立ちがハッキリしていて美少女すぎるのではとも思ったけれどこれも見ているうちに、しっくりくるようになりました。

月影千草役は野際陽子さんで髪型と衣装が原作そのものでしたね、私は1988年に大竹しのぶさんが北島マヤ役を演じた舞台「ガラスの仮面」を観ているのですが、その時、月影千草を演じたのが南美江さん、ドラマで見ていた時は細身で華奢な女優と思っていましたが、舞台での南さんは声も力強く本当に月影千草の厳しく迫力のある感じをよく表現されていました。
やっぱりプロの役者は演じるとその役になるきる事ができるんだなと、ドラマでも舞台でも感じる事ができました。

このドラマ「ガラスの仮面」の何が良かったのかというと、速水真澄がマヤにストレートに告白しているところです
踏切の所で

真澄「君が、君が好きだ・・・」

驚くマヤ!

マヤ「からかわないで下さい」

真澄「からかってなどいない、ずっと君に惹かれていた」

この速水真澄がマヤに告白するシーンはとても良くて忘れられません、ドラマがこうだったので漫画の方もこんな感じになるのではと期待していました、ところが実際は真澄がマヤに紅天女の阿古夜を演じさせて一真への、恋の思いを語ってほしいとお願いしていました。

これはがっかりでしたね、結局はマヤに告白させているようなものです、ドラマの告白するシーンがあれだけ良かっただけに、肝心の原作の方がこれでは残念すぎます❌
これを機に2人はようやくお互いの気持ちを知る事になるのですが、できれば私は速水真澄の方から告白してほしかったと思いました。

だからこそあのドラマ版はより良かったと思えるし、マヤに断れれるのも恐れずに告白したというのは、本当は速水真澄ってこういう人だったのに、長期連載化していくうちに最初の頃とイメージが随分と変わってきてしまっている。

「ガラスの仮面」が今後どういう展開になろうと、告白シーンはドラマの方は忘れ去られ漫画の方が重視されるので、今となってはドラマの方はとても秀逸だっただけに幻の「ガラスの仮面」となってしまうのではと残念に思います。

私の中では「ガラスの仮面」はあのドラマで最終回を迎えたと思う事にしています、それくらい速水真澄(田辺誠一)の踏切での告白シーンは魅力的だったんです。