くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

「花嫁衣裳は誰が着る」と流行歌手

ドラマ「花嫁衣裳は誰が着る」の、原作は細川智栄子さんの少女漫画「あこがれ」ですが、私は読んだ事がありません。

1968年~69年に週刊少女フレンドに、連載されていたらしいので、このドラマが放送される約17年前の作品になります。

当時は随分古い漫画をドラマ化したんだなと思っていましたが、今考えると17年前ってそれほど昔ではないのではと思ってしまうのですが、その頃は1960年代は昔と思ってしまっていたのかもしれません。

来宮良子さんのナレーションが印象的ですが、椎名恵さんの歌う主題歌「愛は眠らない」は、原曲のオリビア・ニュートン=ジョンの「そよ風の誘惑」よりも好きでした。
多分、先に椎名さんの「愛は眠らない」を聴いていて、馴染んでしまっていたので後にオリビアの「そよ風の誘惑」を、聴いた時に違和感を覚えてしまったのだと思います。

今はどちらも好きなんですけどね。

生い立ちが複雑でデザイナーを目指す雪村千代(堀ちえみ)と、アイドル歌手、上月光(松村雄基)が一緒になるまでの物語なのですが、脇役で出演している俳優のキャラが濃く印象的です。

デザイナーとしてライバル同士の岡田奈々と(岡田奈々さんのボブカットを見てカツラなのかなと思ってたけどどうなんだろう)梶芽衣子や、ホリプロからアイドルとしてデビューした甲斐智枝美が意地悪な役で出ていたり、まだアイドル歌手だった頃の長山洋子が、最初は千代に嫌がらせをしているんだけど後に和解して仲良くなったり、千代の友人役で松居直美さんも出演していましたね。

このドラマの放送中に番外編みたいなのがあって、演出家がちえみさんに「いいえ、いいえ」というセリフを、物凄く感情を込めて言うように演技指導していて、これって大映ドラマならではの演技法なのかなと思いました、結構オーバーなんですよね、表現の仕方とかが。

雑誌名は忘れましたが(多分10代向けの雑誌)、この頃、松村雄基さんと伊藤かずえさんって、好きな男優・女優で1位になっていた頃で、私もどちらのファンでもあったけど2人とも大映ドラマの顔って感じでしたね。

でもやっぱり印象に残るのが初井言榮さんが、上月光の事を「流行歌手」というセリフですね、1986年当時でも流行歌手という言い方は古いなと思っていましたが、もしかして原作の方にそう書かれていたのかなと思ったり、よく分かりませんが。
それまで千代につらく当たっていたのですが、最後は千代を理解し優しくなった初井さんの笑顔がとても良かったです。

このドラマでの初井言榮さんの存在感は大きいです。

原作では千代と光は結婚したみたいです、ドラマではそこまで描かれていませんでしたが、どちらもハッピーエンドだったので良かったと思いました。

漫画の「あこがれ」を当時読んでいた人は、このドラマを見てどう思ったのかなというのも気になりました。
漫画の方に思い入れのあった人はイメージと違うとかいろいろあると思いますし、漫画の実写化って難しいですよね。