くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

少女漫画

やり過ぎてしまった「ガラスの仮面」

何もここまでしなくても・・・って言いたくなってしまう「ガラスの仮面」 鷹宮紫織が本格的に登場したのが文庫本の18巻なのですが、それまではお見合いの時の後ろ姿や真澄さまとデートの時の横顔がチラッと見えるくらいだった。 ◇ 紫織さんが正面アップで…

速水真澄、体型の変化

「ガラスの仮面」を1巻から読んでいると、登場人物の変化を感じます。特に始めの頃はとてもクールでカッコよかった速水真澄は体型がかなり変わってしまったなと思います。 昔は瘦せていてスーツ姿もきまっていましたが、その後の絵の変化によるものだと思う…

僕だけを見ていなさい

鷹宮紫織とお見合いをした速水真澄 本当はお見合いはしたくなかったが、父親の命令には逆らえずだったらその前に本当に好きな相手、北島マヤと思い出作りのデートをしたのですが、マヤの母親を死なせた原因を作ったのが真澄であったので、結局そういった事も…

言葉の変化:昔は使えた言葉、今は禁忌

昔は当たり前のように使われていた言葉が、今では使ってはいけないというのはありますよね。 私の好きな昭和の漫画もそうなんですが、一条ゆかり「砂の城」ではある言葉が今では使ってはいけない言葉になっているのが分かります。 ヒロインのナタリーが発作…

うっかり身バレしそうになるアルバートさん

「キャンディ・キャンディ」でキャンディが滝つぼに落ちた時、アルバートさんに助けられるのですが、キャンディは髭を生やした身なりの良くないアルバートさんを最初は怖がっていましたが、次第に良さそうな人と感じるようになります。 ◇ 「アルバートさんも…

懐かしの絵柄に想いを馳せる「こいきな奴ら」の続編で再会・一条ゆかり

1974年~1977年まで単発的にりぼんに掲載されていた一条ゆかりさんの「こいきな奴ら」ですが、綺麗でカワイイ双子の兄妹が主役のコメディ要素の強い物語です。貴族で大金持ちでお城に両親とパリのお城に住んでいました。 ・兄のジュデェスは天才的な…

運命の出会い~月影千草と尾崎一蓮の関係が変わっていた「ガラスの仮面」

月影千草の半生ってドラマ化できるんじゃないかってくらい、とても波乱に満ちてるなと思いました。 「ガラスの仮面」だとあまりにも長編なので連ドラじゃないと無理だと思いますが、月影先生の親がおらずスリなどの盗みを働いていた子供時代から、一蓮との出…

陸奥A子の活躍と独特の絵 りぼん世代の思い出とは?

1970年~80年代にりぼんで活躍されていた陸奥A子先生ですが、私は当時、作品を読んでいたのかどうか記憶にないんですよね。でも陸奥A子という名前と何と言っても、一度見たら忘れられない独特の絵は知っていました、しかしストーリーは覚えていないの…

キャンディとテリィ!運命の再会と幸福な瞬間

キャンディとテリィが一緒にいた時間、幸せだと感じていた時は短かったように思うんです。 聖ポール学院の頃がそれに該当するように思うのですが、この頃のテリィは父親のお金で遊びまくっていたので、テリィもその事を自覚していたし、かといってどうする事…

私の未練:「メイミー・エンジェル」の結末と続編への希望

今まで書いていた「メイミー・エンジェル」の記事を、ネタバレし過ぎは良くないと思い全記事削除し、今回新たに書き直しました。他にも一条ゆかり「砂の城」、高杉菜穂子「指輪物語」も同じ理由で削除してしまったのですが、「砂の城」は書き直してすでに投…

北島マヤと速水真澄が嫉妬するシーン

47巻で2人はとうとうお互いに、両思いであるという事を知った。でもここまで来るのに紆余曲折がありました、そんな2人の最初の頃の嫉妬するシーンがかなり重要なんです。 2人が初めて会ったのがマヤが13歳で速水さんはマヤより11歳年上なので、24…

里中満智子の自伝:眠らぬ夜を過ごす漫画家の秘密

「マンガ愛してます」は1977年に発売された里中満智子さんのこれまでの自分自身のお話し、自伝ですね。 それまで漫画家になるには、投稿が、持ち込みか、だれか先生の弟子入りしてそのつながりで編集者に認めてもらうかその3つしかなかったのですが、里…

アンソニー達の手紙よりもアルバートさんがキャンディをアードレー家の養女に

キャンディがアードレー家の養女になったきっかけはアンソニー、ステア、アーチーがそれぞれウイリアム大おじさまに、手紙を書いてお願いしたからだと思っていました。キャンディのメキシコ行きを知った時、アンソニーが胸の内を明かしています。 キャンデ…

鷹宮紫織を気の毒に思う「ガラスの仮面」

読者からはものすごく嫌われている鷹宮紫織ですが、マヤに嫌がらせをするようになってからは更に拍車がかかったように思います。 でもね、最初からきちんと冷静になって考えてみれば紫織さんって被害者なんですよね、速水家からもちかけられたお見合い話しに…

危ない関係「デザイナー」一条ゆかり

一条ゆかり著「デザイナー」は人間関係がかなり複雑な物語だなと思いました。読み始めた頃、自意識過剰気味で冷たそうなヒロインの亜美に魅力を感じませんでした。でもその亜美も人との出会いによってようやく心を開くようになるのですが。 ◇ モデルの仕事を…

謎の最終回「ジョージィ!」いがらしゆみこ

1982年から週刊少女コミックで連載されていた、いがらしゆみこさんの「ジョージィ!」ですが、初めの頃は面白いと思って読んでいました。でも次第に麻薬とか幽閉とかかなり暗くて重い感じのストーリーになって行き、ちょっと読むのがキツイかなって思っ…

北島マヤの成長と時代の矛盾

1975年に白泉社の花とゆめで連載がスタートした「ガラスの仮面」ですが、まだ連載中です、といっても休載期間が長いのですが・・・連載が始まった時ヒロインの北島マヤは13歳で、漫画に出てくるのは黒電話でした。 マヤは現在は21歳くらいだと思いま…

大和和紀デビュー55周年記念本を読んだ感想

総特集「大和和紀デビュー55周年記念」華麗に自由にしなやかに 大和先生のインタビュー、青池保子×山岸涼子×大和和紀対談、仕事場探訪、宝塚歌劇花組公演「はいからさんが通る」柚香光&華優希インタビューなど他にもいろいろな企画が掲載されていて豪華で…

あの最終回は・・・「砂の城」一条ゆかり

ナタリー・ロームが産まれた日に、ローム家の前に捨てられていた4歳のフランシス 物語はここから始まります。 フランシスはローム家の使用人として働きながら、ナタリーを大切に思い2人はやがて結婚を約束するようになります。 ナタリーの両親も賛成します…

竜助と万里子の絆「ヨコハマ物語」

大和和紀先生の「ヨコハマ物語」好きで読んでいました。 私は叶屋商会の令嬢で才色兼備の叶万里子より、小間使いとして引き取られた竹本卯野の方が好きだったんですよね。 でも万里子と相思相愛で許嫁でもあった森太郎が紆余曲折あったとはいえ、最後は卯野…

ブログ記事の削除と訂正について

私が今まで書いた少女漫画についての記事ですが、ブログを始めたばかりの頃の記事で気になるところがあったので、削除と訂正をしたいと思います。 ◇ 読んだ漫画の記事の内容に関してですが、ストーリーをそのまま長々と書いてしまっていました。でも、これで…

大和和紀先生と源氏物語の出会い

1980年代に大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読んで源氏物語の世界を知りました。 昔から小学生向けの伝記はあって(文字のみか挿絵があるくらい)その人物の対象年齢に合った書き方をしていたので読みやすかったですが、古典はあったのかな~。 ◇ 今…

漫画で読む「赤毛のアン」いがらしゆみこ

私は今まで「赤毛のアン」を読んだ事がなく、ストーリーも全く知りませんでした。何となくですが興味がもてないような気がずっとしていたんです。 今回、いがらしゆみこさんが描いた漫画「赤毛のアン」がある事を知り、読んでみたいと思いました。 ◇ 正直言…

最終回がとても良かった「はいからさんが通る」大和和紀

「はいからさんが通る」が週刊少女フレンドに連載当時、私は見ていなくて、アニメ化された時も見た記憶がないんですよね、でもオープニング「はいからさんが通る」とエンディング「ごきげんいかが?紅緒です」は知っていてどちらも好きな曲なんです。 ◇ それ…

終わりのない恋、アルバートさんとキャンディ

あのひととはいったい誰なのか 「小説キャンディ・キャンディFINAL STORY」を読んだ時の最初の感想です。 漫画の最終回では子供の時一度だけ出会った丘の上の王子様の正体が、アルバートさんだと分かってキャンディが駆け寄っていくシーンで終わるのですが、…

「めざめよ涙っ子」は普通の女の子のお話し 庄司陽子

この漫画は庄司陽子さんの「めざめよ涙っ子」というタイトルの単行本で、読み切りの漫画が4話収録されています。そのうちの第一話が同名の「めざめよ涙っ子」という漫画です。 ◇ 昭和の少女漫画では明るく元気でというタイプのヒロインが多かったと思います…

高杉菜穂子さんについて(プロフィール)

なかよしに連載していた「指輪物語」を描いた漫画家の高杉菜穂子さんですが、現時点ではWikipediaは無く詳しいプロフィールなども無かったので、自分なりに調べて分かった事を少しだけですが書いてみたいと思います。 ◇ 高杉先生は1985年10月24日に…

高杉菜穂子「指輪物語」を読んだ感想

「指輪物語」の全5巻読み終わりました。 作品名や漫画家の名前も分からない状態で長い間探していた漫画だったので、電子書籍で読めるなんて信じられなかったしとても嬉しかったです、もう30年以上経っていますからね。 hanae7.hatenablog.com 「なかよし…

15年かけて分かった作品名と漫画家の名前

私はしばらく漫画を読む事から離れていた時期があり、持っている単行本も「サンデイズチャイルド」以外は読んでいませんでした。2000年代後半になって「ガラスの仮面」のアニメを見て、また読んでみたいと思うようになり少ないですが、持っていた単行本…

「キャンディ・キャンディ」を別の漫画家が描いていたら

ふとそんな事を考えたりする時もあります、いがらしゆみこさんでなかったら水木杏子さんとの裁判沙汰も無かったかもしれないなどと考え、絶版になりもう新たに読む事はできない、というような事にはならなかったのではないかと思ったんです。 ◇ だったら誰が…