くるみDiary

過去、現在、思っている事を書いています。

ジャニー喜多川「アイドル帝国の実像」

10月20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川 アイドル帝国の実像」を見ました。
アメリカで生まれたジャニー氏が2歳の時両親、姉と共に日本に戻り再びアメリカに渡るのは18歳の時、4歳年上の姉メリーと一緒でした。

アメリカで日系アメリカ人の喜多川姉弟の友人達も取材に応じていました。
友人の1人からはジャニー氏はヒー坊、メリー氏はヤスコ姉ちゃんと呼ばれていました。
日系アメリカ人社会にはなかなか馴染めなかったらしく再び日本へ。
国籍はアメリカだけど2歳から18歳まで日本で育ったんだから感覚、考え方は日本人なんだろうなと思いました。

この騒動が起こってから初めて取材に応じたフォーリーブスのメンバーだった江木俊夫さん。
江木さんはジャニー喜多川氏を「尊敬している」と言っていました、そして性被害にあった人達は気の毒に思うし「天国と地獄」だったと思うとも。

子役出身の江木さんにしてみればある程度の年齢になると活躍できなくなってしまったと思うし、そんな時ジャニーズ事務所に所属してフォーリーブスとして活躍できた事はやはりジャニー氏がいたからであって、複雑な心境なのではと思いました。

江木さんは70代になった今でも年間100回以上のライブに出演しているそうで、それもやはりフォーリーブスとしてデビューしたからできる事だと思うし、江木さんはその部分は切り離して考えているように感じました。

初代ジャニーズのメンバーだった中谷良さんの姉が取材に応じていました、中谷さんは3年前に他界していて1989年に暴露本を書いています、小学生の時からジャニー氏に性被害を受けていたと、その後心療内科にも通院していたみたいで、それで性加害問題が表沙汰になってから姉が補償の申請をしたら最初は「すべてジャニーが悪いんです」と言っていた事務所側も2度目の電話では「暴露本を書いた人に補償はできない」と翻したらしい。

中谷さんの姉と旧ジャニーズ事務所との電話のやり取りを見ましたが、なんか事務所の対応が雑だなと思いました。

この初代ジャニーズが活躍していた頃からジャニー喜多川氏の性加害問題は週刊誌に取り上げられていて裁判沙汰にもなっていました、でもメンバーの4人はそういった性被害は受けていないと証言し結局、有耶無耶になってしまったようです。

中谷良さんによると事前に答弁の言葉は決められていて嘘の証言をしてしまったとの事、やはりジャニー氏に逆らえば芸能界で活躍できなくなってしまうと思ったからみたいです。

たのきんがブレイクしてからの1981年にジャニー氏の性加害問題は再び週刊誌に取り上げられていましたが、その事で姉のメリー喜多川氏が男性記者と個室での話し合いになった時

「私はここで着ているものを脱いで、そして警察に電話しますよ、そうしたらあなたはね間違いなく捕まるんだから」

そう言われてその記者はそれ以上質問ができなくなったとの事。

ジャニーズ事務所を批判したテレビ局、出版社にはうちのタレントは一切出演させない。

こうやってマスコミを黙らせて事務所を拡大させてきたのが分かる内容でした。

この番組の予告に書いてあった「なぜ誰も彼を止められなかったのか」ですが、元フォーリーブス北公次さんの暴露本とか1999年頃からの文春の性加害報道など止める機会はあったと思うのですが、テレビ局を始めマスコミが見て見ぬふりをしていたからなのではと思いました。

※この番組でジャニー喜多川氏の肉声を初めて聞きました。