くるみDiary

過去、現在、思っている事を書いています。

トーマス野口について

私がトーマス野口氏の事を知ったのは1980年代後半、マリリン・モンローの死体解剖をしたという事を雑誌で読んだのがきっかけでした。

その苗字から日系アメリカ人なんだろうなと思い、だとしたら日本人に関係している人がそういった有名人の解剖とかしているなんて凄い事だし誇らしいなとも思っていました。

インターネットの時代になってトーマス野口氏がどのような人物なのかと思って調べたら意外な事実が判明。 

私はずっと野口氏の事を日系二世だとばかり思っていたんです、ところが日本で生まれ育って日本の医学部の大学を卒業した後、単身渡米したと知ってかなり驚きました。

アメリカの大学で臨床解剖学を学んだようですが英語はどうだったんでしょうか、もし英語が堪能だったとしても全て英語で書かれた本を読んだり授業で聞いたり話したりなどかなりハードルが高かったと想像するのですが。

これが日系二世だとしたら英語は母国語なのでそういった地位につけるのは分からなくもないのですが、20代半ばの日本人青年がアメリカに行って若くして解剖学の第一人者になるって一体どういった事なんだろうと不思議に思ったりもしました。

ジョン・F・ケネディといった大統領の検死を行うって余程の実力と実績がなければできないと思うので、野口氏は相当優秀な人物だったのかなと思いました。

ケネディ大統領はどの角度から撃たれたのかどかなり厳密に行われないと結果も違ってくると思うのです。

今でも謎の暗殺事件となっているので。 

謎の死を遂げたマリリン・モンローやナタリー・ウッド他にもウィリアム・ホールデンなどハリウッドの第一線で活躍した俳優が沢山います。

悲惨な亡くなり方をしたシャロン・テートも野口氏が担当したようです。

1950年~60年代のアメリカって今よりももっと人種差別が激しくてそういう時代に日本人の野口氏が政治家やハリウッドスターなどの解剖を任せられるってかなり優秀な人物だと思って良いんだろうか・・・

本音を言うと野口氏が日系二世ではないと知った時、マリリン・モンローやナタリー・ウッドの死の原因は本当だったのかとちょっと訝しく思っている部分もあるんですよ。

そういう事もあって現時点で私の中では

「トーマス野口って何者なんだろう」

と思っています。

素直にとても優秀な人物だったんだよと思えばいいのですが、時代背景などを見ても何となく謎に思えてならないのです。