くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

なぜ志穂美悦子だったのか「男はつらいよ 幸福の青い鳥」

BSテレ東で繰り返し放送されていた映画「男はつらいよ」シリーズですが、映画館では観た事がなかったのですが、テレビで観ているうちに面白いと思うようになり毎週観るようになりました。

たて続けに見ていると出番は少ないのですが、何度が登場している旅芸人一座の座長の娘で、その一座で女優の仕事をしている大空小百合がとても印象に残りました。

最初に登場したのが「寅次郎恋歌」1971年で、岡本茉莉さんが演じていたのですが撮影当時は16~17歳くらいと思われます。その後、成長してマドンナ役として登場するのが「幸福の青い鳥」1986年なので15年後になります。

しかし大空小百合を演じるのが志穂美悦子さんというなんともがっかりなキャスティング、大空小百合は謙虚で一途な感じのイメージだったのに、志穂美悦子さんが演じたのはすれっからしのような感じだった。

しかも寅次郎と再会した時の大空小百合の第一声が「寅さんだった。
これはあまりにも違和感があって仕方がなかった、大空小百合は寅次郎の事を「車先生」と呼んでいたからです。
それまで「寅さん」なんて言った事もなかったんだけど・・・
ずっと「車先生」だったから。

これは山田洋次監督がなぜこうしたのか分からないし理解できない。

やはりマドンナ役ともなると人気や知名度も必要になってくるのでしょうが、本当は岡本茉莉さんが演じるのが一番良かったんだと思います。でもそういった理由から出演できなかったかもしれない。

志穂美さん演じる大空小百合はそれまでの面影が全くなかった、見た目が似ていないのは仕方がないのですが、性格とか内面的な部分で別人のようだったやさぐれている感じで何とも残念に思いました。

だったら誰が適役だったかと考えると、岡本茉莉さんは1954年生まれなのでそれくらいの年齢の女優を考えると、田中好子さんが良かったんじゃないかと私は思いました。
キャンディーズを解散・引退して復帰と女優としてはこれからって感じでしたが「おしん」で好演していたし、イメージ的にも田中さんがぴったりだったのではと思いました。


せっかく岡本茉莉さんが築き上げてきた大空小百合を、「幸福の青い鳥」でぶち壊された気分になってしまった。

シリーズの中で一番嫌いかも

最後の最後でなんて事してくれたんだと思いました

もっと大空小百合を大切にしてほしかった。

※女優としての志穂美悦子さんを批判しているのではなく、この役のイメージではなかったという事で書きました。