私が小学校高学年の頃誌名は忘れましたが少女漫画の下欄に文通相手募集が各ページに掲載されていました。かなりの人数が載っていましたね、個人情報など厳しくない時代だったので住所や氏名がそのまま掲載されていました。
私はその中で何人かに手紙を出しましたが、返事をもらえたりもらえなかったりそんな事もあって返事をもらえた時ってとても嬉しかったです。
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そしてそのうち自分も文通相手募集の欄に掲載されたいと思うようになりました。
何度もハガキを出して応募しましたがなかなか掲載されません💧掲載希望者が沢山いたんだと思います。
そしてようやく掲載される時がきました。
1日に何十通もの手紙が届いて驚いたのと嬉しかったのと戸惑いが入り混じった気持ちでした。
しかし、そんな喜びもつかの間文通を快く思っていなかった私の家族が、私に届いた手紙の半数を隠していたのです。
私は子供の頃から対人恐怖症で、会った事のない人でも手紙だったら、自分の本心を打ち明ける事ができたんです。
そのほんの少しの私の心のよりどころである文通相手すら私の家族は理解を示さず邪魔をしようとしていたのです。
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身近な人に話せない、話したところで理解してもらえないのは分かっていたので遠くに住む会った事のない人との交流を楽しみにしていたのにそれすら邪魔をされるは・・・本当にひどい人達でした書ける時がきたら書きますが、私の家族は本当に歪んだ感情をもっていて、まともな人間ではないのです。
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そんな中でも何人かの人と文通をしていて私でも自分の考えや思った事を、率直に手紙を通じて話す事ができるんだなとこの時、初めて知ったんです。同じくらいの年齢の人でも住む地域、育った環境によっていろんな考えの人がいる。
文通の素晴らしさを知ったのはこの時です。
返事が来るのが待ち遠しかった。
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今はもう書かなくなりましたが当時は手紙を書くのが大好きで文房具店に行ってレターセットを購入するのも楽しみの一つでした。どんな便箋や封筒だったら相手に喜んでもらえるかなど考えながら購入する事に幸せを感じていました。
そんな私の足枷になっていたのが家族でした、家族の理解があったらもっと心から文通を楽しむ事ができたのにと今でも思います。
当時、文通をしていなかったら私はもっともっと心を閉ざした子供になっていたと思います。
あの頃、文通をしていて本当に良かったなと思いました。