くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

陸奥A子の活躍と独特の絵 りぼん世代の思い出とは?

1970年~80年代にりぼんで活躍されていた陸奥A子先生ですが、私は当時、作品を読んでいたのかどうか記憶にないんですよね。
でも陸奥A子という名前と何と言っても、一度見たら忘れられない独特の絵は知っていました、しかしストーリーは覚えていないので、「りぼん」おとめチック💗ワールド 陸奥A子は初めて知る事が多くて興味深く読みました。

思ったのが陸奥先生の作品って時代を先取りしていた感じを受けました、当時はハッキリクッキリとした目の大きい絵を描く漫画が主流だったのですが、陸奥先生は線が細く、瘦せ型、華奢な体型でどちらかというと80年代の画風なんですよね。

そして、当時冴えないというイメージが強かったメガネ男子をヒロインが好きになる男性として登場させています。
これは今の時代にも通用する男性像ではないでしょうか。

私が当時陸奥先生の作品を読んでいても覚えていないのは、私が好きだった画風ではなかった事もあるのかもしれません、一条ゆかり、いがらしゆみこ先生のようなハッキリとした絵が好みだった事もあると思います。

当時の髪型は縦ロールでフリルの沢山付いたドレスを着た、西洋を舞台にした作品が人気でしたし、非現実的な作品に憧れを抱く読者も多かったのですが、陸奥先生はその逆を行く日本を舞台にした作品が多かったです。

アイビーファッション、冬は半纏を着たり、編み物を好きな男の子に編んであげるなど、普通の生活をしている女の子の生活を表現していて今見てみると、すごく惹かれるものがあります。

陸奥先生は沢田研二さんの大ファンで対談が実現したのですが、それぞれのイメージに合った内容に脚色されて掲載されたみたいです、本当はもっと別の事を話していたとか(どんな話しをしていたんでしょうね、気になる)

当時のりぼんの付録も掲載されています、あの頃、付録は付いていて当たり前と思って深く考える事もなかったのですが、いろんな規制があって担当者はアイデアを出しながら考えていた事も初めて知りました。

国鉄から材質や留め具の数、紐の長さまで細かく規定されていた材質規制が設けられていた事、紙製品に限られていたなど・・・
それからトランプですね、骨牌税がかからないようにするために、薄い紙を使用し子供用トランプと表記しなければいけなかった事など、さまざまな工夫をしなければいけなかったみたいです。

トランプ類税法は消費税導入される事によって1989年4月1日で廃止されました。こんな事知らなかった、知っていたらもっと大切に扱って今でも取っておいたかもしれない💧

陸奥先生の作品は男性ファンも多い事が特徴です、当時は男性が少女漫画を読むというのは周りの目が気になるとか、そういう事もあったと思いますが、リリー・フランキーさんは高校生の時から陸奥先生のファンだったとか。

14回描いたりぼんの表紙も全部掲載されていました、懐かしい。

陸奥先生は1990年から20~30代向けの「YOUNG YOU」1998年からは「YOU」に移り大人の女性のヒロイン象を描くようになります。
私は80年代に入ると「りぼん」は読まなくなっていたので、陸奥先生がこんなに活躍されているなんて知りませんでした。

私にとっては今の方が陸奥A子作品を楽しめるような気がしました。