ナタリー・ロームが産まれた日に、ローム家の前に捨てられていた4歳のフランシス
物語はここから始まります。
フランシスはローム家の使用人として働きながら、ナタリーを大切に思い2人はやがて結婚を約束するようになります。
ナタリーの両親も賛成しますが、ナタリーの叔母(父親の妹)が孤児が夫になるなんてと嫌悪感をあらわにし反対をしていました。
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ナタリーが15歳の時、両親が飛行機事故で亡くなり叔母が家を引き継ぐ事になると、2人を別れさせようとしますが、追い詰められたナタリーとフランシスは海に身を投げ死を選びます。
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ナタリーは奇跡的に助かりますが、フランシスは見つからずもう死んだと思われていましたが、フランシスは生きていて助けてくれたジョルジュというブロンドの髪の女性と結婚し、マルコという子供も産まれていました。
フランシスは記憶を失っていたのです、だからナタリーの事も自分がそれまでどう生きてきたのかも覚えていません。
5年後、ナタリーとフランシスは再会しますが、その時ようやく記憶を取り戻します、しかしバスにひかれてしまい亡くなり、妻のジョルジュも後追い自殺をし、残された子供4歳のマルコはナタリーに引きとられる事になりました。
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ナタリーは強引にマルコの名前をフランシスに変えてしまいます、父親そっくりの顔と髪の色は母親と同じブロンド。
ナタリーはフランシスが成長するにつれて父親のフランシスを重ねて見てしまい、次第に惹かれていく自分に気づきます。
フランシスに惹かれていたのはナタリーだけではなく、フランシスの友人の妹、ミルフィーヌも同じでした。
ミルフィーヌは我が強くわがままで、ナタリーに敵意をもつようになります、ナタリーもミルフィーヌの存在に苦しみ、フランスを離れアメリカに住むようになります。
でもフランシスが好きなのはナタリーであり、ミルフィーヌは妹のようにしか思っていませんでした。
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「砂の城」には父親のフランシスとその子供であるフランシス(マルコ)、2人のフランシスが登場しますが、私は父親の方のフランシスの方が好きなんです。最初の方で亡くなってしまうし登場シーンは少ないのですが。
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フランシス(マルコ)の方もナタリーを子供の頃から守りたいという気持ちがあり、正義感が強いのですが、やはりミルフィーヌの事に関しては優柔不断な所もあって、その優しだが仇となってナタリーを傷つけてしまう事になります。
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それでなくてもナタリーはフランシス(マルコ)より16歳も年上という事を気にしているのに、更にミルフィーヌの事でも悩まされるようになります。
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砂の城を1巻から最終回まで読んでいくと分かるのですが、画風が途中からかなり変わってしまいます、私が父親のフランシスの方が好きなのも最初の頃の絵の方が好みだからというのもあると思います。
後半になってくると登場人物が別人のような感じに思えるくらい絵が変わっていきます。
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これは私は今でもとても残念に思っている事で、絵があまりにも変わってしまっているのであまり感情移入ができなくなってしまうんですよね。
それと最後のあの終わり方はどうなのかなとも思いました
ハッキリとは描かれていないのですが、悲劇的なとでもいうんでしょうか、でもナタリーは幸せの中にいたまま最終回を迎えたと言えなくもないですね。
ナタリーは2人のフランシス以外は愛せない女性だったという事が、悲劇だったかもしれません。
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