くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

布浦翼 「サンデイズチャイルド」(2)

hanae7.hatenablog.com

17歳になったアランナはとても美しい娘に成長しました、ブロンドの髪が自慢でいつも鏡とにらめっこしていると、育ての親マーナおばさんからからかわれほど、19歳になったジェスはろくに仕事もせずに、タチの悪い遊び仲間カートとつるんでいました。

カートはアランナに夢中になっていましたが、アランナは花を贈られても全く相手にせず。

そんな時、ある女性が男に襲われそうになっていました、偶然通りかかったジェスがその女性を助けます。その女性こそが10年前の誕生パーティーで、出会ったアンダーソン家の娘二コラでした。

二コラを家まで送り届けたジェス、アンダーソンは10年前の事など全く覚えておらず娘を助けてくれた恩人だと感謝し、アンダーソン家のボディーガードにならないかと言い出します。

ジェスは断りましたが家に帰ってから、アランナにその事を話すとぜひ応じるべきだと言います。ジェスは10年前にあんな嫌な思いをさせられたアンダーソン家でなど働きたくないと言ったが、アランナはスラムから抜け出すチャンスだと、ジェスに応じるように頼み込みます。

やむを得ずアンダーソン家で働くことになったジェスですが、アランナも一緒にメイドとして雇ってもらう事になりました。

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二コラと挨拶をしている時に兄のエドモンドとも再会、エドモンドは内気な性格で絵を描く事が好きな青年でした。
アランナはエドが自分に恋してくれたらと思うようになります。

エドはあのパーティーの時の事を覚えていて、絵の中からぬけでたように美しくなったアランナに惹かれていきます、アランナを妹としてではなく一人の女性として好きになっていたジェスは面白くありませんでした。

二コラは助けてもらって以来ジェスの事が好きでしたが、ジェスには全くその気がありませんでした、アンダーソン家主催のパーティーが開かれ、アランナも招待されましたが父親には内緒でした。

自分は正式な招待客ではないと知ったアランナは、頭にきてグラスを床に投げつけて割ってしまいましたが、それを見ていたのがロイ・シモンズという実業家の男。
自分の子供2人がスラム育ちの、アランナとジェスに惹かれていっているのが、面白くなかったアンダーソンは飼っていたドーベルマンを数頭放ち招待客に見世物としてジェスを襲わせますが、ジェスは素手で犬を撃退させました。

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この事を機にジェスはアンダーソン家を出ていく事になります、アランナは1人になるのは嫌だと止めますが、この時ジェスは初めて自分の気持ちをアランナに伝えます。しかしアランナはスラム育ちの2人が一緒になっても、夢など見れないし幸せにもなれないと拒絶します。

ジェスはアランナを「可哀そうな女だ」と言い、そのままアンダーソン家を後にしました、自分の結婚相手はお金があって育ちが良くて優しい男が理想だったアランナは、そのまま残りエドモンドと幸せになる事を切に願うようになり、子供の頃から夢だったサンデイズチャイルドになる事を実現させようとします。

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