月影千草の半生ってドラマ化できるんじゃないかってくらい、とても波乱に満ちてるなと思いました。
「ガラスの仮面」だとあまりにも長編なので連ドラじゃないと無理だと思いますが、月影先生の親がおらずスリなどの盗みを働いていた子供時代から、一蓮との出会いによって人気女優になり、ファンの一人であった速水英介に妨害され一蓮を死に追いやられたというストーリーは2時間枠で収まりそうだなと思いました。
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月影千草が尾崎一蓮と出会った頃、一蓮にはすでに妻子がいて、千草は成長するにつれて一蓮への想いが強くなっていきます。
でも「ガラスの仮面」を読み返してみると、初期の頃(文庫本5巻)月影千草が尾崎一蓮との関係を速水真澄に話しているシーンがあるのですが
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「彼は私を女優として愛してはくれたけれども、生涯女としては愛してくれなかった」
「奥さまが亡くなったあともね」
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当時はこんな風に話していたんですね。
実際は、月影千草と尾崎一蓮はその後、結ばれています。
確かに一連は千草を女優としてしか見ていなかったけれども、何もかも失った時、千草は長年抱いていた気持ちを告白しています。
そして一蓮も受け入れています、一蓮の奥さんは亡くなったのではなく子供を連れて出て行ったんです。
「愛しています一蓮先生少女の頃から」
「ただ先生だけが好きだったんです」
「いさせて下さいこのまま先生のおそばに」
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若き日の月影先生、思いっきり一蓮に迫っていますね❗❗
美内先生は連載が始まって間もない頃の千草と一蓮の関係を変えてしまったようですね、当初は千草の実らぬ恋だった事になっていたのですが、その後2人は一緒になるという風に変わっています。
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美内先生の気が変わったのか、最初の設定を忘れてしまったのかは分かりませんが、「ガラスの仮面」では有名な未刊行部分だけではなく、実際に刊行された部分にも変更があるんだなと気づく事があります。
若き日の月影千草の物語って2時間枠でドラマ化できるんじゃないかって思っています。
そこから北島マヤとの出会い、紅天女、速水家との因縁につながって行っているんですよね。
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