くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

布浦翼 「サンデイズチャイルド」(1)

1980年代に描かれた少女漫画「サンデイズチャイルド」、これは布浦翼さんの作品で原作は水木杏子さん、水木さんといえば「キャンディ・キャンディ」の原作者としてあまりにも有名ですが、そのキャンディが終了してからの作品。

登場人物はアランナとジェス、この2人はスラムに捨てられていたところを、マーナという女性に引き取られて兄妹のようにして育つなので血のつながりはない。

アランナ7歳、ジェスが9歳の時、大富豪アンダーソン家のメイドとして1日だけ雇われる、その娘二コラ7歳の誕生日に父親が専属のメイドとして、誕生日祝いの1つとしての贈り物だった。

二コラには2歳年上の兄エドモンドがいた、アランナ、ジェス、二コラ、エドモンド、この4人が成長しその後再会する事になる。

アランナとジェスはまだ自分たちが子供なのに、メイドとして雇われた事と大富豪の人々を見て、いかに自分たちが貧しいか嫌でも知る事となり落胆する。

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アランナは招待されていた二コラの友人たちから、「あいつらジャガイモの皮やパンの耳まで食べている」と揶揄されからかわれたアランナは泣き出し、それを止めに入ったジェスと喧嘩となり、一緒に来ていた育ての親マーナに叱られお仕置きを受ける。

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家に入れてもらえなかったジェスに付いて行ったアランナに、自分のお仕置きに付き合う事ないから帰るよう促すがアランナは帰ろうとしない。

ジェスはアランナに
「お前、自分の誕生日を知っているか」と聞く

アランナは
「知らない、スラムのゴミ箱に捨てられていたってみんなが」

「俺もさアランナ」

ジェスはマーナおばさんからアンダーソンの子供たちは2人ともサンデイズチャイルドなんだという事を教えられたとアランナに話す、アランナは生まれながらに幸運がついてまわる子供、自分たちとは身分が違うサンデイズチャイルドという言葉を初めて聞かされる。

自分たちは貧しい生活を送っているが、いつかサンデイズチャイルドになれるという希望をもち誓い合った。

「サンデイズチャイルド」

この世の幸せを全て約束されて生まれてきた子、きっといつか私たちも10年前のあの日、そう心に誓った、2人だけの夢。

ここまでが子供時代のお話でその後、アランナ17歳、ジェス19歳に成長します。

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