アンダーソン家の使用人として雇われる事になったアランナとジェス、アランナは10年ぶりにこの家の長男エドモンドと再会します。
「少しは綺麗な子だと思ってくれたかしら」
「あの人があたしに恋してくれたなら」
はりきらなくちゃアランナ、今日からこの家から、あたしは自分の人生を変えてみせるんだわ。
ある夜、屋敷内のプールで裸で泳いでいたアランナ、それを偶然見ていたエドモンド、美しく成長したアランナにエドモンドも惹かれていった。
私は最初はジェスよりエドモンドのほうが素敵だと思っていました。
でもその後はそうではなくなってしまうのですが、アンダーソン家が破産してからもアランナはエドモンドと一緒にいたので、野心家であったアランナだけど本当は人を思う気持ちとか、愛情のほうが大切だという事が1巻目ですでに描かれていたように思います。
連載時の最終回の部分をコピーして送っていただいたあらすじのところに、アランナとジェスの事を「2人は愛し合いながらも・・・」と書いてあったんですが、ジェスがアランナを思う気持ちはあからさまで分かりやすかったのですが、アランナがジェスの事をどれくらい思っているのかというのは微妙な感じでした。
アランナとエドモンドが両想いになったと知った時の嫉妬心とか、だけどアランナはお金持ちの男性でないと嫌だというのを知っているので、ジェスのもどかしい気持ちはとてもよく分かります。
アランナは
「あたしは綺麗よ綺麗で若い、それがあたしの持っているたった一つの武器だわ、それを生かそうとしてなぜ悪いの」
「それにあたしはエドが好きよ 優しいしあたしの事をいつも考えてくれている」
「あたしがエドとの恋を夢見ていったい何が悪いの」
この頃のアランナは高望みばかりしていましたが、エドモンドに対する気持ちは純粋なものでした。
それを傍らで見ているのもつらかったであろうジェス、とにかくジェスのアランナに対する愛情はとても深く、特に2巻目は読んでいて切なくなってくるくらいです。