くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

「かちかち山」はとてつもなく恐ろしい物語だった

誰もが知っている「かちかち山」ですが、これは幾つかパターンがあるようです。

おばあさんが亡くなるのと生きているという部分なのですが、私が子供の頃に読んだ「かちかち山」はどうだったのか覚えていないんですよね。

まずおばあさんがどうなったのか覚えていないのと、最後、タヌキが泥船に乗って沈んていくのをウサギが助けたのか、それとも助けなかったのかその部分も記憶が曖昧で分からないんですよ。

それで「かちかち山」って本来どんなストーリーだったのかと思いWikipediaで調べてみたら、とてつもなく恐ろしい物語で驚きました。

まず、悪さをしたタヌキを捕まえたおじいさんは帰ったらタヌキ汁にして食べるからとおばあさんに言い残し畑仕事に行きます。

タヌキはもう悪い事をしないからとおばあさんに言って縄をほどいてもらいましたが、ここでタヌキはおばあさんを杵で撲殺します。

※ここまでは昔から絵本に書いてあるストーリーかなと思います。

でも私が驚いたのはここから先で

タヌキはおばあさんの肉を鍋に入れて婆汁を作り、その後おばあさんに化けると帰って来たおじいさんに婆汁を食べさせ、その後、元の姿に戻り「婆汁を食べた、婆汁を食べた」と笑いながら言い、流しの下にあったおばあさんの骨をおじいさんに見せた。

というった内容で私は今までこの部分は知らなかったんです、これってホラーじゃないですか!
騙されたとはいえ、おじいさんがおばあさんの肉を食べてしまったなんて、トラウマになってしまって精神的に参ってしまい、今後、生活に支障をきたすのではないか、というくらいおぞましいお話しです。

私は2022年に発売されたヒョーゴノスケさんイラストの絵本「かちかちやま」を読んだ事があるのですが、ここではおばあさんはタヌキに杵で殴られましたが助かって、泥船で沈みそうになった時、ウサギに助けられるんです。

そして最後はタヌキは心を入れ替えて、おじいさん、おばあさん、ウサギ達と仲良く暮らすといった感じで終わるんです。

ヒョーゴノスケさんの「かちかちやま」を読んだ時はまだ本来のストーリーを知らなかったのでハッピーエンドだったんだな、良かったなと思っていたのですが、おじいさんに婆汁を食べさせたというのを知ってから何となく性悪なタヌキが改心してみんなと仲良く暮らしているのに違和感を覚えたのと、でも今の時代はこういったストーリーにしないといけないのだなとも思ったり複雑な心境になりました。

昔だったら悪い事をしたらそれに見合った罰を与えなければいけないといった考えがありましたが、殺人ですからね。それでおじいさんの代わりにウサギが復讐をしたわけですが、これも今の時代は度が過ぎるといけない、過激な事になっては良くないという事なんでしょうね。

私は元々のストーリーを知らない方が良かったのか・・・

でも知って良かったと思います

婆汁は強烈でしたが💦それを知った上で絵本を読むのもまた違った視点で見れるなと思いました。