くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

ジブリ苦手な私が「風立ちぬ」を観た感想

スタジオジブリの作品って苦手なんです、私。ジブリ映画ってファンタジーですよね、私はファンタジーものって昔からあまり好きではなく、そういう事もあってジブリ映画は「火垂るの墓」しか観た事がありません。

「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」がテレビ放映された時、苦手克服も含めて観ようとしたのですが、前半の部分で挫折してしまいました。やっぱり私はファンタジーは駄目なんだなと思って、更に言うとSF映画も苦手でいまだに「スター・ウォーズ」も観た事がないんです。

その苦手なジブリ映画ですが「風立ちぬ」はファンタジーではないらしいので、もしかしたら最後まで観れるかもと思いチャレンジ❓その前に自信がなかったので先に徳間書店絵本で予習をしておきました😅

子供の頃から憧れていた飛行機の設計の仕事をする事になった、堀越二郎の物語で、里見菜穂子との出会い、その時起きた関東大震災で菜穂子とその侍女・絹を助け、その後はドイツへ行き帰国後も飛行機の設計の仕事に邁進する。

絵本を読んでいたのでストーリーは知っていましたが、やっぱり映画の方が臨場感があっていいなと思いました。

関東大震災で菜穂子たちを助けてから10年後に再会とか、私の好きそうなストーリーなんですが、おまけに菜穂子にとって二郎は白馬に乗った王子様だったというのも何か少女漫画的で好きではあるのですが、それほどトキメキませんでした💧

再会の時、菜穂子は結核に侵されていたのですが、2人は結婚の約束をします、でも病気が悪化し療養所に入所、でも二郎に会いたくて出て来てしまうのですが、この時2人は結婚、一緒に暮らす事になります。

この結婚生活は私はかなり違和感を覚えました、当時、結核は不治の病と言われていて、昔のドラマなどを見ても結核になった人は必ずと言っていいほど隔離されていたからです、それほど恐れられていた病気だったはず。

それなのに、二郎と一緒に住むって事はありえるのかなと、菜穂子の病気は悪化しているわけですし、その上キスシーンもあって確実に感染してしまうのではと思いました、二郎は普通に会社に行っているわけですから。

こういった生活をしていれば感染者が増えてしまうのではないかと思ったんです。

でも、これはアニメの世界だから大目にみなくてはいけないのか、もしかしたら二郎と菜穂子の結婚生活こそがファンタジーなのではと思いました。

あと私がこの映画でとても残念に思ったのが堀越二郎の大人になってからの声です、少年時代は良かったのですが、大人になってからの声がしっくりきませんでした。

庵野秀明さんは声優が本業ではないにせよ、これはひどいなと思いました、別にセリフが棒読みなのは構わないのですが、声が二郎のイメージと合っていないように思いました。声が別の人だったら二郎はもっと素敵に見えたかもしれない。

この映画は最後まで観る事ができましたが、それほど感動はしなかったですね。「火垂るの墓」のような涙腺が緩むとまではいかなかったです。

それにやっぱりファンタジーを取り入れていますね、まあそれは絵本を読んだ時点で知ってはいたのですが。

意外だったのはこの映画が2013年公開だったという事です、当時、ユーミン「ひこうき雲」が使われた映画のCMがいまだに強く印象に残っているのですが、もう10年も経ってしまっていたという事に驚きとショックを受けました。

月日が経つのは早い、あのCMを見た時からそんなに経っていたなんて😆

苦手なジブリ映画「風立ちぬ」はまあまあな感じでした。