くるみDiary

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初めて映画「ローマの休日」を観た時の衝撃

1986年の秋頃レンタルビデオ店から借りてきた映画「ローマの休日」、1953年公開の白黒映画だし全く興味がなかったのですが、おすすめと書いてあったのでとりあえず借りてみようかという感じで期待せずに観てみたんですよ。

そしたらアン王女役の女優がとても可愛くてこんなに魅力的な女優が存在したんだと衝撃を受けたんです。ストーリーも分かりやすく面白かったので、おすすめの理由が分かった気がしました。

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ビデオテープのパッケージを見てみるとアン王女役の女優はオードリー・ヘプバーンというらしい、私はこのレンタルビデオ1本で彼女のファンになったのですが、プロフィールなど知りたいと思っても知る事ができない状態でした。昔の女優ですしどうやって調べたらいいのか分からなかったんです。

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そしたらですね、翌年の春にハウス食品の飲料水のCMに「ローマの休日」アン王女が髪を切ったシーンが使われていてもうびっくり❗音楽は山本達彦さんの「フェアリー・プリンセス」という曲でした。それから映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」などでも取り上げるようになってようやく彼女のプロフィールや出演作品を知る事ができたんです。

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私としては忘れてはいなかったけれど、もう諦めていたのでその後のブームのような感じは嬉しかったですね。

オードリー・ヘプバーンは1929年生まれで「ローマの休日」撮影時は23歳くらいだったと思います、でも年齢を知った時、意外と年がいっているなと思ってしまったんです😅なぜなら私はあの映画の彼女は10代じゃないかと思っていたからなんです、それくらい若々しく初々しい感じがしました。

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アン王女は窮屈な生活に嫌気がさしていてローマ訪問時にこっそり抜け出したところをアメリカ人新聞記者のジョー(グレゴリー・ペック)と知り合い、ジョーは彼女がアン王女だと気づいていてスクープとして掲載したいと考え、友人のカメラマンの写真を撮らせますが、そのうちジョーは本気でアン王女を好きになってしまったんですね、それでスクープ写真もボツにしてそれをラストシーンでアン王女に直接渡すんです。最後はちょっと寂しい感じがしましたがとても良かったと思います。

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1980年代当時観てもとても新鮮に感じた映画で、やはり主演のオードリー・ヘプバーンがこの役に合っていたんだろうなと思いました。

この映画の原作者ダルトン・トランボは赤狩りでハリウッドを追放されていて、偽名で書き上げてアカデミー原案賞を受賞しているんです。

それからオードリーが髪をカットするシーンがありますが、彼女は元々ショートカットで最初の頃の長い髪は付け毛だったみたいです、私はあの映画で髪を切ったのを機にショートにしたのかと思っていたので意外でした。

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オードリー・ヘプバーンは1967年公開の「暗くなるまで待って」以降は再婚しローマで暮らしていてほぼ引退状態だったので、80年代に彼女の情報を得るというのは難しかったのだと思います。後で知った事なのですがオードリーは日本では昔から長きに渡って人気の高い女優だったのですが、私が彼女を知った頃はもう日本でも雑誌などで取り上げられなくなっていた時期だったみたいです。

今年は「ローマの休日」制作70周年という事で4Kレストア版が8月25日から全国の映画館で上映されるようです。