くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

韓国からの手紙が繋いだ映画雑誌の文通とオリンピックの思い出

1990年に映画雑誌の文通相手募集に申し込んで、掲載された事があったんです。「最近の映画よりクラシック映画が好きです」といった事を書いたように思う。

あの時代のクラシック映画というと大体1960年代以前の作品になるのですが、その頃はオードリー・ヘプバーンブームがあって若い人の間でも人気が高かったんです、私もファンだったので、昔の映画にも興味をもつようになりました。

以前、書きましたが私は面と向かって誰かと話すより、手紙の方が自分の思った事を率直に書けるので文通の方が向いていたんです。

それで掲載後、何通か届いた手紙の中に韓国からの手紙もあったんです

2人の韓国人がその映画雑誌を見て書いてきてくれました。

私は海外から手紙が送られてくるのは初めてでしたし、それになぜ日本の雑誌を知っているんだろうと不思議に思いました。

そのうちの1人は名前は忘れてしまったのでAさん(女性)としておきます。

Aさんはソウル市内に住んでいて大学で日本語学科を専攻している事もあって、日本語で書いてきてくれました。

Aさんは日本人が書いたのではと思うくらい日本語が上手で、私は本当に驚いてしまいました。

韓国のテレビでは日本語の放送は禁止されていましたが、日本の雑誌などは販売されていたみたいです、多分それも限られたスペースではあると思いますが、Aさんによると90年代当時、日本語は英語の次に人気の外国語であると書いてあって私は意外に思いました。

そういった日本語を勉強している人達が、日本の雑誌を購入したりしていたそうです。

Aさんの年齢は私と同じだったかちょっと忘れてしまいましたが、私がフランスの女優ソフィー・マルソー主演の「ラ・ブーム」好きという事を手紙に書いたら、映画のサントラのカセットテープを送って来てくれたんです。

私は当時「ラ・ブーム」のビデオテープを購入して、何度も繰り返し観ていたのですが「この映画に流れている音楽が雰囲気もあっていいですね」みたいな事を書いた事があって、そしたら「サントラ送ります」と言ってわざわざ送ってきてくれました。
これはAさんが所有していたものなのか、買って送ってくれたのかその辺の記憶が曖昧なのですが。

多分、Aさんもソフィー・マルソーや「ラ・ブーム」が好きと言っていたと思います。

当時は韓国に興味をもっている日本人は少なかったと思いますが、そういう私もどんな国なのかはよく分かってはいませんでした。

でもその2年前にソウルオリンピックがあって、それで少し身近に感じる事もできたんです。

あのオリンピックは東西冷戦時代最後のオリンピックで、その前のモスクワ、ロサンゼルスがそれぞれ西と東が不参加で、ソウルではどちらも参加したんですよね。

今思い返してみても、Aさんの日本語って誤字脱字もなくて完璧だったんですよ!

私は外国語は本当に苦手なので、こうやって日本語を覚えて手紙を書くって並大抵の事ではないと思うので、Aさんは凄いんだなって思っていました。

私は日本語で書いているので何の苦労もないわけですからね。

Aさん、優しくてとても親切な女性でした。

もう1人の韓国から届いた手紙は機会があったら書きたいと思います。