くるみDiary

昭和の少女漫画や日々感じた事を書いています!

大和和紀先生と源氏物語の出会い

1980年代に大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読んで源氏物語の世界を知りました。

昔から小学生向けの伝記はあって(文字のみか挿絵があるくらい)その人物の対象年齢に合った書き方をしていたので読みやすかったですが、古典はあったのかな~。

今では漫画で読む古典とか結構あると思いますが、1979年当時はまだ珍しかったのではなかったのかなと思います。

大和先生は平安時代の絵画も「源氏物語絵巻」「源氏物語図帖」くらいしか無かったので、本物の十二単とはどういった感じなのかとか他にもいろんな資料を集めたり大変だったらしいです。

大和先生は光源氏はひどい、腹が立ったとおっしゃっていましたが、私も時代とはいえ本当に女遊び過ぎませんかって思いましたね😅

私は登場人物の中では藤壺が好きだったのですが、大和先生もそうみたいです。父親の後妻であり義理の母親ですからね、その藤壺が光源氏との間にできた子供を産むっていう事になるのですが。

私は今は葵の上にも魅力を感じますね、光源氏の正妻でありながら自分の方が年上であるという事もあって素直になれず。でも平安時代から女性の方が年上というのはちょっと抵抗があったのだろうか。

六条御息所ってやはり光源氏より年上なのですが、プライドが高い上に執念深くしまいには正妻の葵の上を生霊になって殺してしまう、かなり恐ろしい女性なのですが、源氏はこの女性のどこが良かったのかと思ってしまいました。

光源氏の理想の女性と言われている紫の上ですが、私はそれほど魅力的には思わなかったのですが、藤壺にそっくりな10歳の紫の上の面倒をみる事になるのですが、源氏は結局産みの母親に似ている女性が好きなんですよね。

「あさきゆめみし」の何がすごいって、十二単を着た同じ髪型の女性が沢山出て来るのに、すぐこの登場人物は誰っていう風に一目で分かる事です。

末摘花花散里みたいに顔や体型に特徴があるのならともかく、ほとんどがやせ型で美人ですからね、これって描くのは大変だったのではと思いました。

昔は今のように日本の漫画が海外でも人気で評価されている時代ではなく、私の子供の頃は漫画は良くないものと言われていた時代だったので、この当時の親達は漫画の素晴らしさが分かっていない人が多いんですよね、もちろんそうでない人もいたとは思いますが少数でしょう。

漫画っていうだけで訝しく思われていましたから。

1970年代後半っていうとまだヨーロッパを舞台にしたフリルの沢山付いたドレスを着たヒロインが人気だった時代に、日本の古典を描こうとしたというのは斬新でしたよね。

大和先生のおかげで「源氏物語」に興味をもつようになり、登場人物も詳しく知る事ができたので良かったです。

大和和紀先生に感謝ですね😄

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